自社株の移転(2014年4月30日)
2014年4月30日
2014年4月30日
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●落合会計事務所 オフィシャルメールマガジン vol.180 2014年04月30日配信●
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
─┌─────┐このメールマガジンは、税金に関する様々な情報をまとめて、
─│\___/│毎週火曜日に配信しています。
─└─────┘お知り合いの方にも、ご紹介いただけると幸いです。
http://www.ochiaikaikei.com/
_/_/_/INDEX_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
・ご挨拶………………………………ゴールデンウィークはいかがですか
・特集…………………………………業績が悪いときはこれがお勧めです
●ご挨拶○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。
○○さん、こんにちは。
税理士の落合孝裕です。
いつもメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか?
今日から3日仕事でそのあと4連休ですね。
私の予定は、出版予定の書籍の構成を考えること、
たまって積ん読になっている本を読むこと、
あとは温泉に行くこと、かなあ。。。(笑)
今日は東日本で天気が大荒れの予報です。
ゲリラ豪雨の可能性もあるようなので、
外出時には十分に注意しましょう。
●特集○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
さて、今回は「自社株の移転」です。
会社の業績が悪いときは、
経営者はまずは利益を出すようにすべきですが、
自社株(自社の株式)の評価額は下がりますので、
移転をするのには良いタイミングとなります。
3月決算の会社は5月申告となりますが、
決算後に株価を試算して、
自社株の移転を考えてみましょう。
(1)後継者への贈与
(2)第三者からの買い取り
この2つのケースがよくありますので、
順にみていきましょう。
まず「後継者への贈与」です。
後継者が子どもなどに決まっているのなら、
自社株の贈与を進めていきましょう。
詳しい評価方法については、
以前のメールマガジンをご参考にしてください。
http://www.ochiaikaikei.com/mlmg/201311261042_817.html
その記事にもあるように、
「類似業種」の株価は上がり傾向にありますが、
業績が悪い、特に赤字の場合は、
自社株の評価額はそれほど高くなりません。
詳しい説明は省きますが、
会社が赤字なら「利益」の計算部分がゼロとなるため、
黒字のときと比べてはるかに安くなるのです。
自社株の評価額は、
直前の決算書をもとに計算しますので、
3月決算で業績が悪い会社は、
決算後にまず株価を計算して、
後継者に何株くらい贈与するか考えましょう。
たとえば、1株5万円の株式について、
○黒字決算時の評価額・・・20万円/株
○赤字決算時の評価額・・・・・7万円/株
とします。
社長から後継者に20株贈与すると、
○20万円/株 × 20数 = 400万円
→贈与税は33万5千円
○7万円/株 × 20株 = 140万円
→贈与税は3万円
と、10分の1以下の税負担で贈与ができます。
借入先の銀行に対する印象も、
後継者が自社株を引き継いでいるほうが、
はるかに良くなります。
過半数(50%超)を後継者が持てば、
会社の主な決定権を握ることになりますので、
事業承継の本気度が伝わるわけです。
さて、次に「第三者からの買い取り」です。
これは「後継者への贈与」よりやっかいで、
慎重に進めないとこじれることがあります。
会社設立時に出資してもらった友人などは、
株主本人が株を持っていることさえ、
意外に忘れていることがあります。
ところが、相続が起こって子どもに引き継がれると、
時価での買い取りを請求をされることがあります。
直前の決算がたまたま大幅に黒字の場合は、
買い取り価額も当然高くなります。
よって、業績が悪く株価が安いうちに、
本人から買い取ってしまったほうが良いのです。
うちの事務所では、
問題が発生しそうな顧問先に説明して、
何社も事前に買い取りをしてもらいました。
業績が急激に良くなる直前が絶好のタイミングです。
実際に第三者の株主から買取をして、
事なきを得た次のケースがあります。
(守秘義務があるため前提条件は変えてあります)
○インターネットを利用した食品販売業
○過去2期はいずれも利益はほぼゼロ
○3期目は1億円近くの利益予想
設立当初は資金不足で、1,000万円の資本金のうち、
400万円を取引先の社長に出資してもらいました。
3期の決算が終わったあとの株価を試算すると、
額面の5倍となることがわかりました。
その後も業務が順調なことが予想され、
毎期数千万円の利益が見込まれます。
直前の2期目の決算書をもとに株価を試算すると、
ほぼ額面となることがわかりました。
計算した資料をもとに社長さんから、
その取引先の社長に説明してもらい、
額面の400万円で買い取りました。
このタイミングで買い取らずに、
5年くらい経ってしまうと、
株価は20倍くらいになってしまいます。
そのときの株価を基準に計算すると、
8,000万円で買い取ることになります。
株式公開をした会社が、
公開前に第三者の株主の株を買い取るのに、
数億円かかったという話もあります。
離婚した前の奥さんからの買い取りだったため、
よけいにこじれたようですが。。。
さて、このように業績が悪い決算のあとは、
自社株の移転をするには良いタイミングです。
○○さんの会社がたまたま悪い業績ならば、
ぜひ自社株の移転をお考えください。
●編集後記○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o
高校2年の長男が5月の運動会で、
クラスのダンスチームのメンバーに。
君がダンスですかあ。。。(笑)
運動会の伝統の出し物で、
前年に出場した3年生が徹底指導。
1ヵ月以上かけて連日の練習です。
さて、本番はどうなることやら。。。
■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■
—————————————————————————————————————————————-
落合会計事務所
税理士落合孝裕
所在:東京都世田谷区用賀2-14-11ブリュンヒルデ4階
電話:03-5716-6528
○顧問契約、単発の相談のお問い合わせは
http://www.ochiaikaikei.com/
—————————————————————————————————————————————-
「税理士が教えるとっておきの税金情報」
発行者:落合会計事務所