個人で税務調査に入るケースとは・・・(2019年12月11日)
2019年12月13日
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●落合会計事務所 オフィシャルメールマガジン
vol.453 2019年12月11日配信●
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・ご挨拶……… 金曜日は事務所の忘年会でした
・特集………… 個人で税務調査に入るケースとは・・・
●ご挨拶○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。
○○さん、こんにちは。
税理士の落合孝裕です。
金曜日は事務所の忘年会でした。
ここ数年は近くのイタリア料理店です。
お世話になった方々も一緒になって、
スタッフ皆リフレッシュできました。
あとは年末までひと頑張りですね。
● 特 集 ○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。
さて今回は、「個人で税務調査に入るケースとは・・・」です。
税務調査は年内で大きな山が終わります。
10月~11月にかけての案件が、
まとめとなる時期になりました。
会社に比べると低い割合になりますが、
個人の確定申告でも税務調査は入ります。
最新、平成29年分のデータです。
○ 申告件数・・・2,197万7千件
○ 調査件数・・・72,953件
○ 調査割合・・・0.33%
300人に1人の割合になっています。
会社に入る割合は3.4%(30社に1社)です。
個人は会社に比べて10分の1の割合です。
○○さんの周りではあまり聞かないでしょう。
まあ入っても言わないでしょうが。。。
ちなみに、中学校1校当たりの生徒数は、
平成29年全国平均で323人となっています。
毎年学校で1人に入るイメージですね。
そうは言っても、明らかな申告漏れがあると、
入る可能性はぐんと高くなります。
代表的なものが「保険の申告漏れ」です。
平成30年から生命保険の「支払調書」について、
提出範囲が以前より広がっています。
今、税務署が力を入れて調べている、
申告漏れの最重点項目の一つです。
支払調書とは、
保険会社が保険金など支払った場合、
翌年1月に税務署に提出する書類です。
以下が提出義務となっています。
(1)死亡、満期保険金、解約返戻金
→ 1回当たり100万円を超える場合
(2)年金 → 1年で20万円を超える場合
なかでも漏れが多いのが、
○ 満期保険金
○ 解約返戻金、この2つです。
定期預金の満期のようだからでしょうか、
うっかり申告漏れとなるケースがあります。
一時所得になるので利益から50万円を引いて、
さらに2分の1をした金額が課税対象です。
また、年金については年20万円超です。
金額が小さくても申告の必要があります。
こちらも利益が出ていることが前提です。
毎年保険会社から通知書が来るので、
それを見ると利益の金額がわかります。
○○さんも最近保険の満期や、
年金をもらうことになっていれば、
まずは利益が出ているか、確認してください。
最近は残念ながら損しているケースが多いです。
税金の対象にはなりませんが、
それはそれでがっかりしますね(苦笑い
本当にまれになりますが、
びっくりするほど儲かっていることもあります。
豪ドルなど外貨で運用していて、
たまたま為替差益がたくさん出たケースです。
これは、保険会社の手柄ではありませんね。
不動産所得など毎年申告をしている人でも、
保険の満期金などの入金口座が別ですと、
うっかり申告漏れになりがちです。
本当に注意してください。
さて、最後に支払調書の提出範囲の拡大ですが、
昨年、平成30年からは以下となりました。
(1)保険会社に対して、
新たな支払調書の提出が義務付けられた
(2)既存の支払調書についても、
いくつかの記載項目が追加となった
(1)は、相続税の申告漏れ防止が目的です。
具体的な内容は次の通りです。
○ 平成30年1月1日以降に、
○ 契約者の死亡によって、
○ 契約者の変更が行われた場合
契約者変更はお金の動きがないので、
申告漏れが起こりやすいものです。
新たに契約者になった相続人は、
相続時点の解約返戻金で評価して、
相続財産として申告する必要があります。
(2)は、以下が追加の記載項目です。
○ 支払直前の契約者の住所・氏名
○ 契約者の既払込保険料
○ 契約者変更の回数
契約者変更についての注意点です。
○ 親から子どもや孫へ変更
→ 贈与税の可能性あり
○ 会社から役員へ変更
→ 役員賞与、一時所得の可能性あり
このように税務署は、
○○さんの保険情報をほぼ把握しています。
まずは、通知書を捨てないことですね。
令和元年の確定申告は、
申告漏れがないよう気をつけてください。
●編集後記○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。
今年の流行語大賞は「ワンチーム」です。
最近は数名で組んで何かやるとき、
「ワンチームでがんばりましょう!」
ひとまずその場はまとまりますね(笑
「そだねー」より長く使えそうですが、
それでもオリンピックの前くらいですかね。
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