平成29年分の贈与税の確定申告状況(2018年6月5日)
2018年6月5日
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●落合会計事務所 オフィシャルメールマガジン
vol.378 2018年06月05日配信●
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・ご挨拶……… あじさいがきれいですね
・特集………… 贈与税を支払う人が以前より増えています
●ご挨拶○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。
○○さん、こんにちは。
税理士の落合孝裕です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
あじさいの季節になりました。
そこかしこに華やかに咲いています。
そろそろ梅雨入りになりますが、
この時期に長く楽しめるのが良いですね。
●特集○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。
さて、今回は「平成29年分の贈与税の確定申告状況」です。
平成29年分の贈与税の確定申告データが
国税庁から5月25日に発表されました。
贈与税の申告書を提出した人は、
50万7千人となっています。
将来の相続税の節税を目的に、
贈与税の申告をする人が増えています。
相続税の申告件数は、
平成28年で10万6千人ですので、
贈与税申告はその5倍近くになります。
贈与税の申告をした50万7千人のうち、
納税額があった人は36万9千人でした。
贈与税の基礎控除額は年110万円ですが、
それを超える金額を贈与をして、
あえて納税をした人が、
全体の72.8%もいたことになります。
贈与税がかからないよう、
110万円ぴったりで贈与することがありますが、
実はあえて贈与税を支払って、
贈与税の申告をする人は、
以前よりはるかに増えているのです。
○ 平成20年 ・・・ 23万6千人(68.0%)
○ 平成21年 ・・・ 22万9千人(64.5%)
○ 平成22年 ・・・ 24万3千人(61.5%)
○ 平成23年 ・・・ 27万4千人(64.2%)
○ 平成24年 ・・・ 29万2千人(66.8%)
○ 平成25年 ・・・ 33万人(67.2%)
○ 平成26年 ・・・ 36万6千人(70.5%)
○ 平成27年 ・・・ 38万3千人(71.1%)
○ 平成28年 ・・・ 37万1千人(72.9%)
○ 平成29年 ・・・ 36万9千人(72.8%)
()内は、申告のうち贈与税を支払った割合。
平成20年から平成29年までの間で、
1.5倍以上も増えていますね。
贈与税を支払って贈与すると、
将来の相続税がどれくらい節税になるか、
実際に計算してみましょう。
計算を単純にするために、
○ 父親はすでに亡くなっており、
○ 母親の相続人は子ども1人(20歳以上)、
○ 相続財産は1億円、
○ 贈与は母親から子ども、とします。
<贈与なしで相続をむかえた場合>
相続税・・・・・1,220万円
<年110万円の贈与を5年おこなった場合>
贈与税・・・・・・・・・・・・・・・0円
相続税・・・・・1,055万円
合計・・・・・1,055万円
<年300万円の贈与を5年おこなった場合>
贈与税・・・・・・・・・・・・95万円
相続税・・・・・・・・・・780万円
合計・・・・・・・・・・875万円
<年500万円の贈与を5年おこなった場合>
贈与税・・・・・・・・・・242万5千円
相続税・・・・・・・・・・580万円
合計・・・・・・・・・・822万5千円
このように、あえて贈与税を支払って、
生前に贈与したほうが、
将来の相続税との合計額は少なくなります。
もちろん、子どもへの贈与なので、
相続前3年内の贈与は、相続財産に持ち戻されます。
したがって、最後の贈与をしてから、
3年間は元気でいることが前提です。
思い立ったが吉日です。
○○さんも相続税対策として、
贈与税を支払う贈与をしてはいかがでしょう?
●編 集 後 記○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。
土日は久しぶりに温泉に1泊してきました。
仙台から車で約30分の「秋保(あきう)温泉」。
今年の春に金沢に行きましたが、
外国人の観光客ははるかに多かったです。
仙台も観光に力を入れるといいですね。
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