税務調査に入りやすい会社(2016年6月21日)
2016年6月21日
2016年6月21日
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●落合会計事務所 オフィシャルメールマガジン
vol.284 2016年06月21日配信●
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・ご挨拶………水不足が深刻化しています
・特集…………これらが税務調査に入りやすい会社です
●ご挨拶○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。
○○さん、こんにちは。
税理士の落合孝裕です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
梅雨に入ったものの関東甲信地方では、
水不足が深刻化しています。
今年はまだ台風が発生していません。
台風が多い年は「またか」でしたが、
今年に限っては「まだか」ですね。
何とかなりませんかね。
●特集○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。
さて今回は、
「税務調査に入りやすい会社」です。
来月7月は税務署の人事異動の時期です。
7月10日に一斉に異動となります。
それぞれの税務署のメンバーが、
3分の1くらい一気に異動になります。
その後に税務調査に入る会社の選定をします。
税務調査が好きな社長さんはまずいません。
「今年は入りそうだな」と、
あらかじめわかっていれば、
少しは気持ちに余裕ができます。
どんな会社に税務調査が入りやすいか、
順に説明していきましょう。
【1】売上が急に伸びている会社
毎期10~20%と売上が伸びている会社は、
税務調査が入りやすいです。
「何かやっているんじゃないか」というより、
会社の状況を確認するためですね。
急に売上が増えているときは、
取引が増えて会社全体が忙しくなります。
経理の仕事も増えますので、
間違いが起こりやすくなります。
決算をまとめるときは、
売上の漏れやズレがないか、
よく注意しておく必要がありますね。
【2】粗利率に大きな変動がある会社
粗利率(売上総利益率)は、
税務署が重視する経営指標です。
たとえば、毎期30%くらいの粗利率が、
突然25%になった場合は、
「期末の在庫に漏れがあるのでは?」
あるいは、
「売上の漏れがあるのでは?」
と疑ってかかるわけでです。
そうは言っても、
会社を経営していく中で、
粗利率が低い仕事を多額で受注することもあります。
実際に大きく粗利率が変動したときは、
その事実を税務署に報告しておけば、
その論点から税務調査に入る可能性は、
グッと少なくなります。
具体的には、申告書に添付する
「事業概況説明書」の裏面にある
「当期の営業成績の概要」の欄に、
粗利率の変動理由を記載します。
「当期は粗利率が○○%の売上が、
○○○○万円あったことにより、
粗利率が前期の○○%から○○%になりました。」
というように記載します。
本来、税務調査に入って調べることを、
先回りして報告することになりますので、
「今回は入らなくても良い」と税務署から、
判断される可能性が高くなります。
【3】月別データに異常値がある会社
「事業概況説明書」の裏面の下には、
売上高、仕入高、外注費、人件費など、
1年間の各月別のデータを記載します。
たとえば3月決算の会社が、
3月に売上が少ないにもかかわらず、
外注費が異常に多かったとします。
「これは不自然だな」と、
税務署では見るわけです。
外注費は売上に対応させる必要があります。
先に外注費が発生した場合は、
決算期末では「仕掛品(しかかりひん)」として、
棚卸に計上しなければなりません。
決算書で仕掛品の金額が少なければ、
「棚卸計上漏れがあるだろう」と、
税務調査が入りやすくなります。
【4】内訳書の作り方が雑な会社
申告書には「勘定科目内訳書」といって、
決算書の主な勘定科目の内訳を記載する書類を、
添付することになっています。
記載の方法にルールはありますが、
守られていなくても罰則はありません。
とは言っても、売掛金が5,000万円に対して、
2~3件の明細の記載があるだけで、
「その他3,820万円」などと記載があると、
「おおざっぱな経理をしているのでは?」と、
税務署から思われやすくなります。
なるべく丁寧に作成すべきでしょう。
【5】大きな経費の支払いがある会社
不動産の売却損や役員退職金など、
数千万円~1億円以上の特別損失が生じたあとも、
税務調査に入りやすくなります。
金額が大きいがゆえに、
間違いがないか確認をしたいのです。
実際に税務調査に入って、
売買契約書、役員退職金規定や議事録、
こういった書類を調べます。
それならと、先回りして申告書に、
コピーを添付することも手です。
実際に申告書にコピーを添付しただけで、
税務調査に入らなかったこともあります。
このように、税務調査には、
入りやすい会社の傾向があります。
○○さんの会社でもご参考にしてください。
●編 集 後 記○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。
イチローがついにやりました。
じめじめしたニュースが多い中、
スカッとしましたね。
2,000本のヒットでも十分すごいのに、
その2倍以上を打ちまくったのですから。
50歳まで現役が目標ということですが、
まさにレジェンドですね。
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