東京23区の相続税、申告割合、申告件数(2016年2月9日)
2016年2月9日
2016年2月9日
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●落合会計事務所 オフィシャルメールマガジン vol.268 2016年02月09日配信●
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・ご挨拶………………………………花粉症の季節がやってきました
・特集…………………………………東京23区の相続税申告のデータです
●ご挨拶○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。
○○さん、こんにちは。
税理士の落合孝裕です。
いつもメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。
花粉症の季節がやってきました。
もうすでに花粉が飛び始めていますが、
2月下旬から3月がピークとなります。
かれこれ30年以上も付き合いがありますので、
これから辛い季節ですね。。。(泣
●特集○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
さて、今回は「東京23区の相続税、申告割合、申告件数」です。
相続税の申告割合は最新の平成26年のデータでは、
亡くなった人のうち、わすか4.4%となっています。
http://www.ochiaikaikei.com/mlmg/201601121304_1167.html
9割以上は申告の必要はありませんので、
「まあ、うちは大丈夫だろう」と考えがちです。
一方、マネー雑誌では相続税特集がよく掲載され、
「何とかしなくちゃ」と焦ってしまいます。
相続税は地域性にとても左右される税金です。
同じ200m2の土地でも、
m2あたり50万円と5万円では大きく異なります。
○ 50万円/m2なら1億円
○ 5万円/m2なら1,000万円
相続税申告ありとなしと結果は分かれます。
地価が高い東京23区でデータを分析すると、
相続税申告の傾向がわかってきます。
(以下、平成25年分データ落合会計事務所調べ)
亡くなった人のうち相続税申告割合は、
東京23区を高い順に並べると以下となります。
【申告割合が極めて高い区】
(1)千代田区・・・24.1%
(2)渋谷区・・・・23.5%
(3)港区・・・・・20.5%
(4)目黒区・・・・17.2%
(5)世田谷区・・・16.95%
(6)杉並区・・・・16.94%
(7)文京区・・・・16.7%
【申告割合が高い区】
(8)中野区・・・・12.11%
(9)中央区・・・・12.09%
(10)新宿区・・・・11.9%
(11)豊島区・・・・10.4%
(12)品川区・・・・10.2%
(13)練馬区・・・・10.1%
(14)大田区・・・・・9.7%
【申告割合がそれほど高くない区】
(15)台東区・・・・・7.9%
(16)板橋区・・・・・7.1%
(17)北区・・・・・・7.0%
(18)江戸川区・・・・5.8%
(19)荒川区・・・・・5.4%
(20)墨田区・・・・・5.1%
(21)足立区・・・・・4.8%
(22)葛飾区・・・・・4.7%
(23)江東区・・・・・4.4%
千代田区から文京区は申告割合は、
全国平均の4~5倍とかなり高くなっています。
平成27年以降の相続税の増税を考えると、
かなり多くの人が申告することになります。
中野区から大田区の申告割合は、
全国平均の2~3倍となっています。
同じ区でも路線価の高い低いはありますが、
平成27年以降は申告の可能性ぐっと高くなります。
台東区から江東区の申告割合は、
全国平均の1~2倍となっています。
持ち家の方は自宅の路線価を調べて、
申告の必要があるか調べておくとよいでしょう。
次に申告件数で上位10区を見てみましょう。
(1)世田谷区・・・1,091件
(2)杉並区・・・・・・744件
(3)大田区・・・・・・597件
(4)練馬区・・・・・・567件
(5)渋谷区・・・・・・349件
(6)板橋区・・・・・・339件
(7)目黒区・・・・・・333件
(8)港区・・・・・・・317件
(9)中野区・・・・・・316件
(10)品川区・・・・・・313件
世田谷区が断トツ1位です。
地価が高いことはもちろん、
人口が多いことが理由ですね。
相続税申告の件数が多い区は、
所轄の税務署は相続税申告に慣れており、
調査官のチェック能力も高いと考えてよいでしょう。
一方で件数が多いがゆえに、
課税所得が1億円~1億5千万円くらいまでの申告は、
税務調査に入る割合は少なくなる傾向にあります。
平成27年からは相続税の申告件数は、
国税庁では1.5倍程度になると見ています。
税務調査官の人員増はないようですので、
当面は申告件数が増えて、てんてこ舞いでしょう。
といっても納税する側は、
これくらいなら申告しなくても大丈夫だろうと、
あまり軽く考えないことです。
死亡のデータは各区役所から税務署に、
報告することになっています。
税務署はだれが亡くなったかの情報を、
つかんでいるのです。
申告割合が多い区で持ち家があるケースでは、
相続税の申告をするのが一般的となります。
税務調査に入る割合は減るでしょうが、
今後は無申告に対する書面による問い合わせは、
増えるものと思われます。
申告もれがないよう十分にご注意ください。
●編集後記○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o
花粉症もそうですが個人の確定申告のシーズンにもなります。
この時期は両方重なるので体力勝負となりますね。。。
事務所で受注している平成27年の申告の特徴は、
不動産の譲渡所得が増えていることです。
相続前の対策や相続後で不動産の売買が多くなる傾向にあります。
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