平成27年分の相続税の申告状況について(2016年12月27日)
2016年12月27日
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●落合会計事務所 オフィシャルメールマガジン
vol.310 2016年12月27日配信●
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・ご挨拶………いよいよ暮れも押し詰まってきました
・特集…………相続税の申告件数が発表されました
●ご挨拶○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。
○○さん、こんにちは。
税理士の落合孝裕です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
いよいよ暮れも押し詰まってきました。
メールマガジンも今年最後となります。
今年も皆様お世話になりました。
来年はさらに良い1年になることを願っています。
●特集○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。
さて、今回は「平成27年分の相続税の申告状況について」です。
平成27年(2015年)分の相続税の申告状況について、
国税庁より12月15日に発表されました。
以下のようになっています(カッコ内は前年比)。
【1】申告件数・・・・・・・・・103,043件(+83.2%)
【2】税額・・・・・・・・・・1兆8,116億円(+30.3%)
【3】1件当たり課税価格・・・1億4,126万円(△30.8%)
【4】1件当たり税額・・・・・・・1,758万円(△28.9%)
【1】申告件数は、前年の56,239件と比べて、
8割以上の増加となっています。
基礎控除額が、
(5,000万円 + 1,000万円×相続人の数)
から、以下に縮小された影響が大きいですね。
(3,000万円 + 600万円×相続人の数)
当初、国税側は相続税の増税によって、
申告件数は約5割増えるという説明でしたが、
実際は8割以上も大幅に増えました。
当てになりませんね。。。
死亡した人の数に対する、
申告割合は以下のとおりとなります。
○ 平成26年・・・4.4%
○ 平成27年・・・8.0%
23人に1人の申告だったのが、
13人に1人が申告したことになります。
1学級当たり2人が申告していたのが、
3人に増えたというイメージですね。
申告件数が8割以上も増えましたが、
【2】税額は、3割の増加にとどまりました。
【3】1件当たり課税価格
【4】1件当たり税額
いずれも3割も減少しました。
平成26年までと比べて、
小口の申告が大幅に増えたことになります。
次に相続財産の構成比を見ると、
ここ数年で大きな変化があります。
(カッコ内は平成20年データ)
○ 土地・・・・・・38.0%(49.6%)
○ 現金・預金・・・30.7%(21.5%)
○ 有価証券・・・・14.9%(13.3%)
○ 家屋・・・・・・・5.3%(5.4%)
○ その他・・・・・11.0%(10.2%)
「土地」の割合が大幅に下がっています。
一方で「現金・預金」の割合が大幅に増えています。
更地に賃貸アパートを建てるなどして、
土地の評価を落としたこともあるでしょうが、
生前に土地を売却して現金・預金に変えた人が、
以前より多くなっていることも原因と思われます。
さて、「相続税対策をどうしよう?」
心配をされる方は増えていますが、
どんな方でも有効なのが生前贈与です。
相続直前で生前贈与を考える人が、
よくいらっしゃいますが、
相続人や遺言で財産をもらう人以外になら、
相続直前でも相続税法上の贈与が成り立ちます。
孫、嫁、婿、こういった人が対象となります。
たとえ亡くなる直前だとしても、
亡くなる方が自分の意思で贈与をおこない、
贈与契約書にサインをしての贈与であれば、
税務調査が入っても問題になることはまずありません。
最近は相続税の節税の情報があふれていますが、
大がかりな対策をしなくとも、
まずできることから実行していきましょう。
●編 集 後 記○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。
思えば今年はオリンピック・イヤーでした。
卓球、バドミントン、体操、柔道と、
普段マイナーなスポーツでの活躍がたくさんありました。
来年はサッカー・ワールドカップの最終予選です。
この流れですっきり出場を決めてほしいですね。
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