会社の税務調査が入りづらくなる方法(2015年5月26日)
2015年5月26日
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●落合会計事務所 オフィシャルメールマガジン vol.234 2015年05月26日配信●
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・ご挨拶………………………………クールビズにも慣れてきました。。。
・特集…………………………………会社の税務調査が入りづらくなる方法です
●ご挨拶○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。
○○さん、こんにちは。
税理士の落合孝裕です。
いつもメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。
5月から事務所ではクールビズとしています。
ノーネクタイも慣れるといい感じですね。
環境省の旗振りで始まりましたが今年で11年目となります。
さらに、6月からは「スーパークールビズ」となります。
何が「スーパー」か???服装の違いはこちらです。
http://funtoshare.env.go.jp/pop/pdf/20150515_scb2.pdf
個人的にはアロハシャツはどうかと思いますが。。。(笑)
●特集○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
さて、今回は「会社の税務調査が入りづらくなる方法」です。
黒字の会社の割合が増えてきています。
3月決算の会社はもう決算がまとまった頃でしょう。
しばらく赤字だった会社が黒字になると、
税務調査が入りやすくなります。
税務署の人事異動は、一斉に7月におこなわれます。
よって、異動直前の5月末~6月にかけて、
税務調査の連絡はあまりありません。
7月中旬以降、税務調査シーズンが始まります。
最新のデータ(平成25年7月~26年6月)では、
会社への税務調査の件数は9万1千件、
そのうち6万6千件が修正となり、
修正割合は72.5%となっています。
申告している会社は272万社ありますので、
税務調査に入る割合は、3.3%です。
この割合は以前より少なくなっています。
30社に1社、または30年に1度、ということです。
設立2~3年目に税務調査が入って、
その後50年も入らない会社があれば、
3年に一度くらい定期的に入る会社もあります。
データの公表はありませんが、
売上規模が大きいほうが調査頻度は多くなります。
さて、税務署が税務調査の入る会社を選ぶにあたり、
必ずチェックする項目があります。
それは「売上総利益率(=粗利益率)」です。
粗利益率について、
○ 業界平均と大きな差がないか、
○ 前期と比べて大きな変化がないか、
これらが大きく違う会社は、
調査に入る確率が高くなります。
不正をやっているのでは?と疑ってかかるわけです。
たしかに不正やうっかりミスをしている会社もありますが、
通常の経済活動をしていくうえで、
たまたま粗利益率が大きく変動することもあります。
たとえば、次のような小売業の会社があるとします。
<前期の状況>
○ 売上高・・・・・・・・・1億円
○ 売上原価・・・・7、000万円
○ 粗利益・・・・・3,000万円
○ 粗利益率・・・・・・・・30%
当期はこの売上高に加えて、
卸(おろし)の売上高が加わったとします。
○ 卸売上高・・・・5,000万円
○ 売上原価・・・・4、500万円
○ 粗利益・・・・・・・500万円
○ 粗利益率・・・・・・・・10%
当初の売上高と合計して以下になります。
<当期の状況>
○ 売上高・・・1億5,000万円
○ 売上原価・・1億1,500万円
○ 粗利益・・・・・3,500万円
○ 粗利益率・・・・・・23.3%
これを税務署が見たらどうでしょうか?
「売上高が前期より1.5倍増えているのに、
粗利益率が30%から23.3%に大幅に減っている。
これは何かやっているに違いない。。。」
売上を除外している可能性があるのでは?
と、調査に入る確率がぐっと高くなるわけです。
では、どうしたら良いでしょうか?
粗利益率が低い卸売上が加わったことを、
申告書で説明して税務署が納得すれば、
税務調査に入る確率は下がります。
1つは損益計算書の売上高の記載を、
2段に分けて記載することです。
-------------------------
<損益計算書>
【総売上高】150,000,000円
小売売上高100,000,000円
卸売上高50,000,000円
(以下、略)
-------------------------
新たに卸売上をおこなったことがわかります。
加えてその内容を文章で説明したほうがよいでしょう。
申告書と一緒に提出する「事業概況説明書」には、
「当期の営業成績の概要」という記載箇所があります。
ここに以下のように記載します。
「当期は卸売上高が5,000万円発生し、
粗利益率が10%と低かったため、
全体の粗利益率が前期の30%より23.3%になりました。」
税務署が知りたい情報をこちらから提示するわけです。
「ここまで記載があるなら、まず間違いがないだろう。」
(調査に入っても無駄だろう。)
これで、調査に入る確率がぐっと低くなります。
元国税にいたコンサルタントに聞いたことがありますが、
税務署内では「事業概況説明書」の記載事項は、
必ずチェックするということです。
税務調査が入ると調査当日やその前後は、
仕事の効率が極端に落ちてしまいます。
何よりストレスですよね。
ちょっとした工夫ですむのですから、
申告書の作り方を工夫して、
税務調査が入る割合を低くしましょう。
●編集後記○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o
日曜日はサザンオールスターズのコンサートに東京ドームへ。
知り合いの方がチケットを譲ってくれました。
コンサートに行くのは数十年ぶりのことです。
今年は結成37年目とのこと。
学生のころもよく聞いていたなあ。
エネルギッシュに歌い続けて3時間半!
聞き終わった後はとても元気になりました。
毎回見に来る人も多いようです。
会社経営も30年以上続けるのは大変なこと。
仕事は違いますが(違いすぎるか。。。笑)
まだまだがんばってほしいと思いました。
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