平成25年度の会社の税務調査データ(2014年11月18日)
2014年11月18日
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●落合会計事務所 オフィシャルメールマガジン vol.209 2014年11月18日配信●
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─┌─────┐このメールマガジンは、税金に関する様々な情報をまとめて、
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・ご挨拶………………………………紅葉の季節となりました
・特集…………………………………最新の会社の税務調査の傾向です
●ご挨拶○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。
○○さん、こんにちは。
税理士の落合孝裕です。
いつもメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。
秋も深まり、紅葉の季節となりました。
といっても、特に毎年出かけるわけではなく、
近所の木々をながめています。
ネットで紅葉情報を見ることができます。
都内では神宮外苑や表参道が名所となっています。
今年は時間をつくって見てみようと思います。
http://kouyou.nihon-kankou.or.jp/
●特集○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
さて、今回は「平成25年度の会社の税務調査データ」です。
「平成25事務年度法人税等の調査事績の概要」が、
国税庁より発表されました。
事務年度とは、税務署をはじめ国税当局の年度のことで、
7月1日から翌年6月30日の期間です。
3月は確定申告で繁忙期なため、
比較的ひまな6月末に期末をずらしています。
よって、今回発表されたのは、
平成25年7月~平成26年6月の税務調査のデータです。
次のような特徴があります。
(1)件数が前年度同様大幅に少なくなっている
ここ5年間の会社への税務調査の件数は、以下のとおりです。
○平成21年度13万9千件
○平成22年度12万5千件
○平成23年度12万9千件
○平成24年度9万3千件
○平成25年度9万1千件
平成23年度までは13万件前後だったのが、
平成24年度より大幅に減少しています。
これは、平成24年からの「国税通則法」の改正で、
税務調査の手続きが面倒になったことが大きな原因です。
○納税者にも事前に通知が必要となった
○修正申告書の提出時の注意点について書面での送付が必要となった
さらに、申告書を外に持ち出すことも禁止になっています。
税務調査のときに調査官に「どうですか?」と聞くと、
「以前よりやりづらくなりました」とみな話します。
平成25年度の申告件数は、277万1千件ですので、
3.3%の割合で調査に入っています。
全平均では30件に1件となります。
(2)修正割合は70%超とあまり変わらない
税務調査での修正割合は、以下のとおりです。
○平成21年度71.9%
○平成22年度72.0%
○平成23年度71.3%
○平成24年度73.1%
○平成25年度72.5%
10社に税務調査が入ると、
7社が修正ということです。
調査に入る前には、申告書の書面チェック、
さらに銀行へ出向いてのチェックも、
おこなうことがありますので、
かなりの割合で修正となります。
一方で3割の会社は修正なしですので、
調査での様々な指摘事項には、
細かく反論することも必要です。
決して調査官の言いなりにならないことです。
(3)海外取引の会社への調査件数は多い
ここ5年間の件数は、以下のとおりです。
○平成21年度1万3千件
○平成22年度1万4千件
○平成23年度1万5千件
○平成24年度1万3千件
○平成25年度1万2千件
平成25年度の全体の調査件数は、
9万1千件ですので、
うち約13%が海外取引の会社となります。
ただし、海外取引の会社の修正割合は、
27.5%とあまり高くありません。
海外取引があった会社には、
ひとまず調査に入っておこう、というようです。
これまでとあまり業績が変わらないのに、
突然調査が入ることになった場合、
海外取引が原因であることがよくあります。
さて、税務調査の対策です。
(1)不用意な「おみやげ」は作らない
わざと簡単な修正箇所を間違えておく、
いわゆる「おみやげ」ですが、
早く調査を終了させるために必要だ、
と考える社長さんがいます。
調査の件数が減ったことで、
1件当たりの修正税額をたくさん取りたい調査官も増えています。
簡単な修正箇所が1つでもあると、
さらに間違えを見つかるはずだと、がぜん気合いが入ります。
「おみやげ」はかえって逆効果です。
(2)グレーゾーンは断固としてはねつける
こちらとしては、明らかな売上げ計上もれなどは、
修正申告書を提出したほうが早期終了となりますが、
それ以外のいわゆる「グレーゾーン」については、
断固としてはねつける覚悟で対応すべきです。
論拠があいまいな、あるいは税務署寄りの、
修正要望項目は、調査官のペースに乗らずに、
修正を拒否するようにしましょう。
(3)調査の前には税理士と打合せをおこなう
税務調査はだれも慣れていないので、
必要以上に緊張してしまいます。
最近の調査官は強面のタイプはあまりいません。
意外にやさしく対応してくれます。
社長さんが普段社員からあまり掛けられない、
ねぎらいの言葉やヨイショなども平気でします。。。(笑)
何だかいい気分になって余計なことを話してしまうんですね。
税理士との事前の打合せは必ずおこなうべきです。
○想定される質問をあらかじめ確認しておく
○社長は何時まで対応するか決めておく
○机、ロッカーの周りを整理しておく
○金庫の中の不要物は整理しておく
○組織図は事前に用意しておく
○契約書の印紙は確認しておく
○メールで不要なものは削除しておく
年末までに調査が入る会社もあると思いますが、
しっかり対応して乗り切ってください。
●編集後記○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o
中3の次男に身長がここ半年で5センチも伸び、
169センチとなり、ついに抜かされました。
日曜日に「父の身長を抜かした賞」で
賞金3000円を授与しました。。。(笑)
「毎日起きると背が伸びた感じがする」
本当かな。。。
「身長が伸びて疲れるので朝起きられない」
単に眠いだけでしょ。。。
想定外の会話がよくあります(苦笑)
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