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所得拡大促進税制の上手な使い方(2013年4月30日)

2013年4月30日

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●落合会計事務所 オフィシャルメールマガジン vol.130 2013年04月30日配信●
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─┌─────┐ このメールマガジンは、税金に関する様々な情報をまとめて、
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・ご挨拶……………………………… ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか
・特集………………………………… これもアベノミクス税制の一つです

● ご 挨 拶 ○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

○○さん、こんにちは。
税理士の落合孝裕です。
いつもメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。

ゴールデンウィークの前半が終わりましたが、
いかがお過ごしですか?
二子玉川の新しい公園はたくさんの人出でした。
天気が良くてどこも混んでいましたね。
カレンダー通り出勤のかたは、お互いあと2日がんばりましょう。

● 特 集 ○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○○o。

さて、今日は「所得拡大促進税制の上手な使い方」です。
「所得拡大促進税制」とは、
○ 平成25年4月1日~28年3月31日に開始する期に、
○ 会社や個人事業主が、
○ 従業員の給料を増やした場合、
○ 増加額の10%の税額控除をしてくれる、制度です。

アベノミクス税制の一つとして、
新たにできた制度です。
といっても、助成金ではありませんから、
税金を払っている黒字の会社が対象です。

また「従業員」の給料のみが対象で、
役員やその親族への給料は対象にはなりません。

具体的には、以下の3条件のいずれにも当てはまることです。
(1)給料総額が「基準年度」と比較して5%以上増加
(2)給料総額が前年度と比較して増加
(3)平均給料支給額が前年度と比較して増加

「基準年度」は、以下の期となります。
○ 3月決算なら、平成25年3月期
○ 4月決算なら、平成25年4月期
○ 5月決算なら、平成25年5月期
○ 6月決算なら、平成25年6月期
○ 7月決算なら、平成25年7月期
○ 8月決算なら、平成25年8月期
○ 9月決算なら、平成25年9月期
○ 10月決算なら、平成25年10月期
○ 11月決算なら、平成25年11月期
○ 12月決算なら、平成25年12月期
○ 1月決算なら、平成26年1月期
○ 2月決算なら、平成26年2月期

たとえば、給料総額が以下とします。
○ 平成25年3月期・・・5,000万円(基準年度)
○ 平成26年3月期・・・5,500万円

給料総額が500万円の増加で、
基準年度より10%(5%以上)増加しています。
となると、500万円×10%=50万円、
法人税の控除を受けることができます。
ただし、その期の法人税の20%(大企業は10%)
が限度となっています。

せっかく新しくできた制度ですから、
上手に使いたいものです。

○ 雇用を増やす、
○ 従業員の給料を増やす、
○ しかも法人税も払う、
こういった安倍さん好みの会社を優遇することが、
本来の目的となっています。

もちろんそれも行いつつ、
なるべく節税もしたいところです。
そういう経営者向けに、
ちょっとした節税テクニックがあります。

「基準年度」の給料総額に比べて増えた分が、
税額控除の対象になるわけですから、
「基準年度」の給料総額をなるべく少なくすれば、
その後控除される税額を増やすことができるのです。

たとえば、
7月決算の会社が、7月支給のボーナスを、
「基準年度」の今期だけ、8月(来期)にずらします。
来期は8月、12月、7月とボーナスを3回支給にすれば、
当然「基準年度」より給料総額が増加します。
税額控除の対象額が増えて、かなりの節税になります。

といっても、税法では「節税目的」での節税はダメ、
という決まりになっていますので、
○ たまたま資金繰りが付かなかった、
○ 業績の予想が不透明で1ヵ月遅れて支給した、
などの理由付けが必要となります。

また、新規採用を考えていれば、
これも可能であれば来期に採用したほうが、
税額控除がたくさん取れることになります。

さらに、新規設立の会社は優遇されています。
平成25年4月以降に設立した会社は、
「基準年度」がありませんが、
1期目の給料総額の70%が基準となります。

1期目の給与総額が1,000万円なら、
その70%の700万円が基準となりますから、
1期目が黒字の会社であれば、
必ず税額控除が取れることになります。

また、人員整理や事業の休業による解雇など、
会社都合による退職者がいる会社も対象となります。

せっかくのアベノミクス税制です。
3年間のみの時限立法ですが、
会社に無理がないように上手に使っていきましょう。

● 編 集 後 記 ○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。

昨日の織田記念大会の男子100mで、
17歳の桐生選手が10秒01の記録を出しました。
ユーチューブで何度も見ましたが、中盤からの加速がすごい。
いよいよ夢の9秒台も間近ですね。

ウサイン・ボルトの21歳のときの記録が10秒03ですから、
すでに「ボルト超え」となっています。
この勢いならオリンピックで金メダルも夢ではない、
と思っているのは僕だけでしょうか。。。

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